性的少数者の子どもに対する手引書

 文部科学省は、性同一性障害に限らず、同性愛、両性愛も含む性的少数者(LGBT)の子どもへの対応について、小中高校の教職員向けの手引を公表しました。学校での理解がなかなか進んでいません。手引は性同一性障害への対応が中心となっており、過去の支援事例を改めて紹介した他、学校から寄せられた疑問にQ&A形式で答えています。
 性同一性障害においては、男性か女性かなどの自己認識を示す性認識とどの性を好きになるかを示す性的指向と混同しないよう注意することが大切です。さらに、性的指向に関わる同性愛と両性愛に言及し、偏見や差別が起きていると明記しています。子どものいじめ被害や不登校、自殺にもつながる危険があり、手引を教育委員会担当者向けの研修などで使い、現場に周知するよう求めています。

(2016年4月2日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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