米IT大手のグーグルとアップルは、新型コロナウイルスの感染者に接触していた人にスマートフォンで通知できる機能の提供を開始しています。日本の厚生労働省もこの機能を使う方針で、アプリ開発を急いでいます。
この仕組みは、アプリを導入したスマホの保有者同士が一定時間、近距離で接触すると、スマホが無線通信規格のBluetoothで互いに相手端末の匿名コードを記録します。後日、感染が分かったスマホ保有者がアプリ上で申告すると、過去14日間で濃厚接触があったと当局が判断した人に通知が届く仕組みです。接触の際、どの程度の距離や時間を濃厚接触と判断するかは、各国の当局が決めることになります。
接触者にスマホで通知される際には、「あなたは3日前、感染者のそばにいました」というメッセージが届きます。プライバシー保護のため、位置情報は使わないほか、機能を使えるのは、国ごとに一つの公衆衛生当局のアプリに限られています。
(2020年5月22日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)