政府がまとめる人口調査

人口動態統計とは、戸籍法や死産の届け出に関する規程で届け出があった出生、死亡、婚姻、離婚、死産の全数を対象にした統計を言います。市区町村長が調査票を作成し、保健所や都道府県への報告を通じて厚生労働省が集計しています。政府が作成する特に重要な基幹統計の一つです。
速報値は、調査月の約2カ月後に公表されています。出生数など人口の変化を素早く把握できるデータとして注目されています。この速報値は日本人だけでなく外国人の出産や死亡なども含んだ数字です。日本人のみの年間出生数は、6月ごろに公表されます。女性が一生で産む子どもの数を示す合計特殊出生率や死因別の死亡数、年齢別の婚姻数や離婚数なども明らかになります。
人口に関する調査は、ほかに総務省が住民票の情報を使って毎年調査する住民基本台帳に基づく調査や、人口や国民の就業実態などを把握するために5年に1度実施する国勢調査などがあります。

(2023年3月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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