教員のICT格差

新型コロナと並走しながらの学びの保障には、ICTを活用した指導力が不可欠となっています。しかし日本の教員の指導スキルは、国際的に見ても低いのが現状です。文部科学省の調査によれば、公立小中高校などの教員約76万人に授業でICTを活用できるか聞いたところ、できる、ややできるとの回答は平均70.2%で、コロナ前の前回調査から横ばいでした。
教員間でスキルの差が大きく、オンラインでの指導は難しいとされています。OECDの20118年の調査によれば、デジタル端末を授業に取り入れるために、必要な技術や指導力を持つと評価された学校に通う15歳の生徒の割合は、日本では27.3%で、参加した79の国・地域で最下位でした。米国は、2016年に大学の教員養成課程などで、デジタル技術の活用を扱う際の指針を取りまとめています。日本も教員の指導力引き上げがこれまで以上に急がれます。

(2021年10月16日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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