持病がある人が新型コロナウイルスに感染すると、重症化しやすいとされています。そのためワクチンの接種も自己申告に基づき、入院中や通院中の持病がある人が優先されます。厚生労働省の診療の手引きは、重症化しやすい基礎疾患として、がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、慢性腎臓病、2型糖尿病、高血圧、肥満(BMI30以上)、喫煙などを挙げています。米国CDCは、リストにダウン症を加えています。
COPDは重症化リスクが5.7倍になるという報告があります。COPDの原因の90%はたばこです。年を取るとウイルスを抑える免疫力が落ちるのに加え、新型コロナには血管内の炎症や血栓が関わっていると考えられています。血管が老化や持病の影響で硬くなることで、重症化リスクを高めている可能性が高いとされています。
(2021年1月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)