スケジュール
政府は昨年12月に公布した改正予防接種法に基づき、臨時接種という位置づけで新型コロナのワクチン接種を進めます。費用は全額公費で自己負担は生じず、無料で受けられます。
ファイザー製のワクチンについて、2月中に医療従事者1万~2万人を対象に先行接種を始める計画です。ここで安全性を改めて確認した上で、3月から医療従事者370万人、4月以降に65歳以上の高齢者3,600万人に優先接種を行います。1人2回ずつの接種で3カ月以内に終えることを目標にしています。一般への接種は6月以降と見込まれています。しかし、世界中でワクチン確保競争が激化しており、ワクチンの供給量など不透明な部分も多く、スケジュールが大きく変更される可能性もあります。
医療従事者や高齢者らの接種が終わった後、基礎疾患(持病)がある人が優先接種の対象になります。新型コロナに感染した場合、重症化しやすい病気を中心に国がリストを公表しています。基礎疾患の有無などを証明する書類は不要で、接種会場で医師に説明するだけで良いことになっています。
(2021年2月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)