副作用
もっとも起きる恐れがある副作用は注射した部位の痛みで、6~9割の人にみられます。しかし、日常生活に支障をきたすほどの痛みは1%未満です。ほかには赤みや腫れ、倦怠感や発熱、頭痛なども起こります。
アレルギー症状であるアナフィラキシーは、米疾病対策センター(CDC)の報告によれば、ファイザー製では20万回に1回の割合で起こっています。じんましんやかゆみ、息切れ、血圧の低下や意識消失などに突然襲われます。
早めにエピネフリン(アドレナリン)や酸素を投与すれば深刻な事態になりません。副作用(後遺症)が起きた場合、他のワクチンと同様、医学的に因果関係があると国の審査会で認められれば、補償が受けられます。
(2021年2月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)