厚生労働省の発表によれば、新型コロナウイルスの影響で解雇や雇い止めにあった人が、9月23日時点で6万439人となりました。6月以降は約4週間に1万人増えてきていましたが、5万人を超えてから3週間強と増加ペースが加速しています。夏場に再び感染が広がり、収束のめどが立たない中、リストラに踏みきる企業が相次いだことが背景にあります。
業種別では、飲食業が前週から2,278人と大幅に増えて9,814人となり、初めて最多になりました。製造業が9,561人、小売業が8,526人、宿泊業が7,818人で続いています。8月にかけての第2波の到来で、長期戦を覚悟せざるを得なくなった時点で、人件費の維持は厳しいと判断し、雇用削減に踏みきっています。
(2020年9月25日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)