新型コロナ妊婦の自宅療養のためのマニュアル

日本産科婦人科学会などは、新型コロナウイルスに感染し、自宅などで療養している妊婦に向けて、医療機関に連絡する症状の目安を公表しました。千葉県でコロナに感染した妊婦が入院先が見つからないまま自宅で出産し、赤ちゃんが亡くなったことを受けた対応です。

 (2021年8月24日 朝日新聞)

妊娠中はおなかの赤ちゃんのために95%以上の血中酸素飽和度が必要です。妊娠中に感染しても8割以上は無症状や風邪ぐらいの症状で済みます。しかし、妊娠中は妊娠に関連したさまざまな異常が起きうるため、性器出血や破水感、頻繁な子宮収縮などがあった場合は、かかりつけの産婦人科医に連絡してほしいとしています。
コロナに感染した妊産婦の場合、コロナだけではなく産科の緊急措置にも対応できることが必要です。しかし、そうした医療機関は限られています。厚生労働省と総務省は都道府県に対して改めて妊産婦への対応ができる医療体制の整備を求めるとしています。しかし日本産科婦人科学会として、新型コロナ感染が始まり1年半以上経過し、こうした事態に対する都道府県ごとの感染妊婦の対応マニュアルできていなかったことは残念です。

(吉村 やすのり)

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