政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は、感染が広がりやすい7つの場面を明示し、注意を呼びかけています。感染拡大リスクが高い行動を具体的に挙げて、防止策の徹底を促し、社会経済活動との両立を目指しています。
7つの場面の第1は飲酒を伴う懇親会です。大人数で深夜におよぶ飲食は、飲酒を伴いやすく、寮などでの集団生活も懇親会と同じ条件がそろってしまいます。マスクなしでの会話は、飛沫感染のリスクが高まります。仕事の後や休憩時間は、密な環境でおしゃべりしてしまいやすいので要注意です。閉鎖空間での激しい呼吸を伴う運動も避けるべきです。スポーツ観戦などの屋外活動自体が感染リスクを高めるわけではありませんが、参加者が行き帰りの車中や飲食する際に密な環境で過ごすことがあるため、あえて注意を促しています。
分科会では、各地の感染者数が少ない場合、国民一人ひとりが行動に注意すれば、往来が増えても感染拡大を抑えられると判断しています。3密と7場面を回避することが、ニューノーマルとして必要になってきます。
(2020年10月6日 読売新聞)
(吉村 やすのり)