新興国への留学

 アジアや東欧などの新興国への留学が増えています。成長著しい地域の事情に詳しくなれる事や比較的安い費用により、学生が魅力を感じていると思われます。中国などを含むアジアへの留学は全体の3割を占めています。大学で学ぶだけではなく、現地の企業などでインターンをする学生もおり、留学といえば欧米という常識は変わりつつあります。
 日本学生支援機構によれば、交換留学などの大学間協定に基づく留学とそれ以外の合計で2014年度、アジアに留学したのは約25千人にも達しています。2009年の約8800人から3倍近くに伸びています。留学生全体に占める割合も24%から31%に増えています。新興国留学が増えた背景には、現地の大学のレベルが上がってきていることもあります。世界大学ランキングでは、シンガポール国立大学が東京大学を抜いてアジア首位に立っており、中国、香港、韓国の大学も100位以内に入っています。

(2016年4月20日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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