日本の平均賃金は、海外に比べ長年際立って停滞しています。その背景には、低賃金の非正規の働き手を企業が増やしたことにあります。非正規雇用が、今では働き手の4割近くを占め、働く女性の半数以上となっています。コロナ下で多くの人が苦境に立っています。
物価が上がりつつあるなか、春闘が事実上スタートしています。中小企業や非正規の働き手らをはじめ、格差が拡大しています。連合は、企業規模や雇用形態、男女間の格差是正を掲げています。雇用の形態にかかわらない企業内最低賃金の引き上げも目指しています。
（2022年1月26日 朝日新聞）
（吉村 やすのり）
