日本の幸福度ランキング

 米ハーバード大学などの研究チームによれば、日本を含む世界の22カ国に住む約20万人の総合的な幸福度が最も高かったのはインドネシアで、日本は最下位の22位でした。調査結果を科学誌ネイチャー・メンタル・ヘルスなどに論文で公表しています。従来の調査で測ってきた幸福感や人生の満足度に加えて、心身の健康や交友関係なども調べています。

 日本は、楽観主義や自由、達成感などの多くの指標でスコアが最も低く、親しい友人がいると答える人が顕著に少なく、不安や心配などを感じる人が多くなっています。30~40代でスコアが下がり、女性よりも男性の点数が低く、労働環境が影響している可能性があります。日本の低迷は、宗教行事への参加が少ないことが関係しているかもしれません。22カ国全体で週に1回以上、教会で礼拝する人は幸福度が高い傾向がありました。生きがいに関わる宗教の教えや行事を通じた人間関係の広がりが、幸福度を押し上げた可能性があります。

(2025年5月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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