日本人留学生の激減

日本人大学生の留学数は右肩上がりに推移し、2018年度に約11万5千人に達しました。しかし、2020年度は新型コロナの影響で前年度比98%減の1,487人に落ち込みました。文部科学省は、新型コロナウイルスの影響で減少した海外留学の回復を目指しています。奨学金などの財源として5年間で企業から100億円の寄付を集め、高校生・大学生計5,000人を海外に送り出す目標を掲げています。
経済界と連携し、1年未満の留学を対象に奨学金を支給します。2013~2022年度の第1期は、260の企業や団体、個人から123億円の寄付を集めました。大学生6,082人、高校生3,389人の留学を支援しています。第2期になる2023~2027年度の支援対象は高校生4,000人、大学生1,000人とし、高校生に重点を置いています。
高校生で留学を経験した学生を中心として、大学での留学の機運の高まりを期待しています。地方の高校生が参加しやすいように地域別の支援枠も新たに設けています。大学生向けには、起業も視野に先端技術を学ぶイノベーターコースなど3つのコースを設けています。

(2022年8月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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