1月21日、日本産科婦人科学会の木村正理事長が、厚生労働省の医系トップの鈴木康裕医務技監に対し、HPVワクチンに関する要望書を提出しました。今回の要望書においては、HPVワクチンの積極的勧奨の速やかな再開のみならず、9価ワクチンの早期承認、男子への定期接種が盛り込まれています。
これまで日本産科婦人科学会は、厚生労働省に対し再三にわたりHPVワクチンに関する要望書を提出してきましたが、男性へのHPVワクチンの接種も含めた要望は初めてです。HPV感染は子宮頸がんのみならず、男性における中咽頭がんや肛門がん、陰茎がんの発症にも関与しています。
今後は、小児科のみならず耳鼻咽喉科や外科、泌尿器科との連携も必要になってきています。
(吉村 やすのり)