厚生労働省は、更年期障害に関する意識調査をインターネットで実施しています。それによれば、ほてりやめまい、気分の落ち込みといった更年期症状が重く、日常生活に支障が出る更年期障害の可能性があると考えている人の割合が、50代女性で38.3%に上ることが分かりました。40代女性は28.3%で、男性は40代が8.2%、50代が14.3%でした。更年期障害は女性の病気と考えられがちですが、男性にも多くみられるとの認識が必要です。
症状が重く医療機関で更年期障害と診断されたことがあるのは、女性が40代で3.6%、50代で9.1%でした。男性は40代が1.5%、50代が1.7%にとどまっています。症状を自覚しても未受診だったのは、女性が40代、50代ともに8割ほどに達しています。同世代の男性では9割近くでした。更年期症状で家事など日常性への影響を感じている人にその度合いを聞いたところ、50代女性の回答は、とてもあるとかなりあるが計6.9%、少しあるが20.2%でした。
(2022年6月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)