未病検査であるテロメアテストは、病気のかかりやすさを測る検査です。染色体の端にあり加齢による疾患に関係しているテロメアの長さを測り、遺伝子年齢を算出することで、生活習慣によるテロメアへの影響が分かります。ストレスによる遺伝子の疲労度も測定します。遺伝子疲労度を測る対象となるのがテロメアの端にあるGテールで、これが短くなると病気が発症しやすくなります。
弘前大の革新的イノベーション創出プログラム研究推進機構が、14年にわたる住民の健康診断で蓄積した約2,000項目の健康ビッグデータに、テロメアテストを加え、生活習慣のデータと連関分析することで、どんな病気になりやすいかが健診結果からはじきだせる未病予測モデルを開発します。Gテールは生活環境の改善によって伸ばすことができるため、予測モデルを使って具体的な生活習慣の改善をアドバイスすることができます。
(2019年1月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)