東京都のコロナ入院患者の症状

東京都の専門家ボードは、感染拡大から5月末までを第1波、6月から9月末までを第2波として、2,790症例の入院患者を分析しています。入院患者のうち、感染拡大から9月末までの間に酸素投与された患者は全体の28%だったとしています。
都は、コロナ患者の症状が軽症か中等症・重症かを区別するのに、入院中に酸素投与や挿管などが必要だったかどうかを基準にしています。酸素投与を受けた入院患者は、第1波は41%でしたが、第2波では18%に割合が低下しています。人工呼吸器の使用例も減少しています。
コロナの発症から入院までの日数は、第1波が平均8.3日でしたが、第2波では5.2日に短縮しています。第2波は高齢者が減少し、中年~若年の男性と若年女性が増えています。
喫煙の有無をみると、第1波では入院患者の喫煙率が19%でしたが、第2波では26%と上昇しています。第1波の時は、呼吸困難や息切れを訴える人が31%と目立っていましたが、第2波になると15%に低下しています。一方で、味覚や嗅覚の異常などを認める患者の割合が上昇しています。

(2020年12月4日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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