東京都の2021年4月1日時点の待機児童数は、前年比1,374人減の969人になりました。1,000人を下回るのは統計を取り始めた1970年以来初めてです。認可保育所の整備が進み入園しやすくなったほか、少子化に加えて新型コロナウイルスの影響で、入園を控える動きも減少につながっています。
待機児童数がゼロの自治体は26区市町村で、前年から8自治体増えています。渋谷区や大田区など8区市が新たにゼロになっています。
待機児童が最も多かったのは小平市の86人で、中央区が85人、町田市が76人と続いています。2020年は待機児童数が100人を超える自治体が5つありましたが、2021年はなくなっています。
待機児童数は、直近のピークだった2017年4月の8,586人と比べると、4年間で9割近く減少したことになります。今後は東京都においても、定員に達していない保育施設が出てくるものと思われます。
(2021年7月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)