東北地方の大学医学部新設を巡り、3団体が文部科学省に申請した。医学部の新設は東北地方の東日本大震災からの復興と医師不足の解消が目的である。しかし医学部の新設には教員となる医師は150人前後必要となり、教員に引き抜かれて現場の医師が減り、地域医療の崩壊を招きかねないとし、日本医師会や全国医学部長病院長会議などが反対している。
文部科学省は6月にも有識者会議を立ち上げ、今夏にも3団体から1団体に決める予定である。その後専門審議会による設置許可の審査が行われ、2015年8月になる見通しである。開設は2016年4月になる予定である。
(2014年5月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)