業種別の男女の賃金格差

日本企業の男女の賃金格差は、全業種平均で3割です。男性の平均賃金を100として女性の平均賃金の割合を計算し、両者を比較すると、全労働者の格差は30.4%でした。格差を雇用形態でみると、正規労働者は25.2%、非正規労働者は22.3%でした。
主要32業種で全労働者の格差を分析すると、金融・保険の39.9%が最大で、小売・卸売の35.9%も大きくなっています。いずれも相対的に賃金が低い、一般職や地域限定職、非正規雇用の女性比率が高い業種です。医療・福祉の22.2%や情報・通信の23.2%など、男女の仕事内容の差が大きくない業種は、格差が小さくなっています。2020年の日本の女性管理職比率は13%で、30~40%台の欧米主要国との差は大きくなっています。

(2023年7月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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