主要国立大学で次世代のリーダーを育成するリカレント教育が広がってきています。幅広い分野の最先端の視点や発想などを学び、社会が抱える様々な課題を解決する能力を養ってもらうのが狙いです。先行する内外の大学のビジネススクールとの違いを明確にし、多様な経歴を持つ受講生を集めています。
次世代リーダー育成プログラムは東京大学が先んじています。ビジネススクールと一線を画し、幅広い教養を駆使した課題設定能力の醸成を目標に据えています。約100人の講師陣が教科書に載っていない最新の話題を講義します。受講生は段ボール3箱分の課題図書が与えられ、毎週5~6冊を読み込んで準備します。1カ月ほどで未知の分野でも深い議論ができるようになります。2008年の開講以来、受講生は500人に達しています。
(2020年3月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)