正しいがん検診を知るために―Ⅱ

主ながんの年齢別罹患率

 男女別・年齢別の主ながんの罹る割合と自転車乗車中の交通事故による死傷事故割合を比較しています。男性では20代から40 代ではがんに罹る割合は低く、圧倒的に交通事故の割合の方が高いことが分かります。45歳以上で大腸がんが交通事故を上回り、胃がん・肺がんは55歳以上で交通事故を上回り、その後は圧倒的にがんの方が交通事故を上回ります。

 女性は複雑で、20代後半から子宮頸がんが交通事故を上回り、乳がんは30代後半から交通事故を上回り、40歳になってはじめて女性がんの1位に躍り出ます。大腸がんは40代後半で交通事故を上回り、70代後半では乳がんを超えて1位になります。胃がんと肺がんが女性で問題になるのは60代以降です。15歳から39歳までのAYA世代においては、圧倒的に女性の方ががんに罹りやすくなっています。

(よぼう医学 2025 秋号 №30)
(吉村 やすのり)

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