気象庁の発表によれば、今年の夏の全国の平均気温は平年より2.36度高く、統計のある1898年以降で最も暑かったとしています。日本の上空ではこの夏を通して偏西風が北寄りに流れ、列島は南からの暖かい空気に覆われました。加えて、大陸からのチベット高気圧と、海からの太平洋高気圧がいずれも勢力を強め、晴れて気温が上がりました。
40度以上は全国25地点で観測され、全国914地点のうち、207地点で観測史上最高気温になりました。7月末~8月上旬には、国内最高気温の記録が相次いで更新されました。向こう1カ月も全国的に暖かい空気に覆われやすく、高温が続くとされています。9~10月は平年より気温が高くなる見込みです。
(2025年9月2日 朝日新聞・日本経済新聞)
(吉村 やすのり)