C型肝炎ウイルス
C型肝炎ウイルス(HCV:一本鎖RNAウイルス)の血液を介した感染により起こります。HCV抗体陽性には、HCV感染既住者とHCV持続感染者(キャリア)が含まれ、それらを鑑別するにはHCV-RNA定量検査を行うことになります。HCVは、肝炎の中で肝硬変、肝癌などの移行率が最も高いとされ、内科医による長期間のフォロ-アップが予後改善のために必要です。HCVの輸血感染がほぼ防止できた現在、感染の主な経路は母子感染(分娩時の母体から児への血液移行が原因とされている)となり、その対策が強く望まれています。
(吉村 やすのり)