母親の子宮頸がんが子どもの肺がんに

国立がん研究センターの発表によれば、母親の子宮頸がんが出産時に羊水を介して子どもに移り、小児がんになったとみられるケースが確認されました。肺がんを患った男児1歳と6歳の2人について、がん細胞の遺伝子を解析しました。その結果、がん細胞の遺伝子の配列が本人の遺伝子との配列と異なり、それぞれの母親の遺伝子と同じ配列であることが分かりました。

(N Engl J Med 2021;384:42-50.)

国立がん研究センターは、羊水に混入した子宮頸がん細胞が、出産の時に羊水とともに子どもの肺に広がった分析をしています。子どもの健康を守るためにも、子宮頸がん予防のためのHPVワクチンの定期接種が必要であることを示す研究成果です。

(吉村 やすのり)

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