塩分の強いものを食べると、血中のナトリウムが多くなります。このナトリウムは体の中に水分をため込む働きがあり、血液の量を増やします。さらに、血管を収縮させる働きもあるため、血流が悪くなり、血圧が上昇します。高血圧を放っておくと、血管が厚くなり、動脈硬化が進む。脳梗塞など脳の病気や心筋梗塞など心臓の病気になる危険が高まります。
国が目標に掲げる1日の塩分摂取量は、成人男性8g未満、成人女性7g未満です。塩や醤油、ソースなどを減らし、レモン汁を代用することにより、酸味が塩味を引き立ててくれます。減塩醤油を使用するように心がけることも大切です。外食はどうしても塩分を多くとりがちになります。ラーメンやそばのつゆを残せば、塩分を大幅に減らせます。塩気の濃い定食や弁当は、なるべく避けることが必要です。
(2019年3月6日 読売新聞)
(吉村 やすのり)