潜在保育士

 保育士資格を取りながら別の業界に就職したり、業務の負担から保育の現場を離れてしまったりした潜在保育士は、約76万人にも上ります。2006年度から倍増しています。潜在保育士の数は、実際に勤務している保育士を上回っています。
 保育分野での人手不足は深刻です。民間の保育大手が、潜在保育士の採用を強化しようとしています。待機児童を抱える自治体では、保育士が子どもを優先的に保育所に預けられるようにしています。子どもを認可外保育所に預ける保育士に対し、資金援助する制度を導入しているところもあります。

(2016年11月10日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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