濃厚接触者とは

濃厚接触者とは、マスクや防護服などの予防策をとらず、感染者と長時間過ごすなどしたことから、感染のリスクが高いとされる人です。毎日体温を測ったり、自宅にいて様子をみたりするように保健所から要請される対象です。
国立感染症研究所(感染研)が、4月20日付でホームページに新しい定義を公開しています。感染者の同居者や長時間同じ車内にいた人、感染防護なしに感染した患者の治療や介護をした人、感染者の体液に直接触れた人、などが濃厚接触者としてあげられています。これに感染者と1m以内で、感染対策をとらず15分以上一緒にいた人という項目が新たに加わっています。

感染者と接触した時期にも大きな変更があります。これまでは、熱や咳などの症状が出た発症日以降だったのが、発症2日前以降に改められています。発症前でも、近くにいる人にウイルスを感染させる可能性があります。海外の研究チームからは、感染させる時期は発症の2~3日前から始まり、発症前後に最も感染させやすくなるとされています。

(2020年5月10日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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