火災による森林消失の増加

 米国のシンクタンクである世界資源研究所によると、2023年は東京都の面積の50倍を超える約1,190万haの森林が焼失しています。焼失面積は2001年と比べて5倍近くに広がっています。各国で被害が多発する要因として温暖化が指摘されています。気温が上昇すると、空気や地面が乾燥して発火や延焼のリスクが高まります。大規模な山火事の発生の危険性が、2050年までに最大30%上昇する可能性があります。

 林野庁によれば、発生件数は山林に落ち葉が積もって燃えやすい冬から春に集中しています。2018~2022年までの発生件数は年平均で約1,300件で、焼損面積は約650haに及んでいます。このうち2~4月の発生が半数を占めています。とくに今冬は太平洋側の空気が乾燥し、山火事が起こりやすい気象条件が続いています。

(2025年3月1日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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