消費者安全調査委員会の報告によれば、子どもが玩具を口に入れ、気管を詰まらせてしまう誤嚥は、球形だと直径6~20㎜で窒息のリスクが大きいとしています。防止策として、こうした玩具を子どもの手が届かない場所に置くことのほか、業者には玩具に穴をあけるなどの取り組みが必要であるとしています。子どもが誤嚥した経験のある保護者302人へのアンケートでは、生後6カ月~2歳未満での誤嚥が7割近くを占めています。玩具はビー玉・おはじきが最多で、ビーズを使った玩具、小さなボールと続いています。
コンピューターでシミュレーションした結果、球形や楕円形だけでなく、立方体やブロック型のすべてで気道が塞がれ、窒息のリスクがありました。球形の場合は、6~20㎜で窒息につながるリスクがありました。おしゃぶり型でも、手元の輪に液体がつくと窒息リスクが生じました。6~20㎜の玩具は小さな子の手が届かないところに置くほか、離乳食やミルクをあたえる前に異物が口の中にないことを確かめることが大切です。
(2017年11月21日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)