理工系大学の女子枠の志願倍率

 2024年度実施の入試で理工系学部に女子枠を設けた国公立大学は、前年度の15大学から倍増しています。2025年度実施入試は、京都大学や大阪大学も始めます。理工系女子枠の大学別の志願倍率は、山陽小野田市立山口東京理解大学(山口)が6.53倍で最高でした。他の選抜枠と併願でき、化粧品製造技術などを学ぶコースが人気で前年度の12人から98人に急増しています。

 次いで東京科学大学の3.84倍で、6コースで計149人を募集し、572人が出願しました。前年度(統合前の東京工業大学)より募集人数を91人増やしましたが、高倍率となりました。この他、志願倍率上位は、名古屋工業大学が3.14倍、名古屋大学が3.14倍、兵庫県立大学が2.73倍、室蘭工業大学が2.53倍でした。

 女子枠とは、女性だけの定員を設けて募集する入試制度です。女子学生の割合は、私立も含む大学全体では45.9%ですが、工学系に限ると16.7%に過ぎません。産業界の要請もあり、科学技術系の女性人材を増やす狙いがあります。

(2025年6月18日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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