経済産業省の調査によれば、大学で理系学部に進学した人は、文系学部に進学した人より学びたい分野や将来希望する仕事が明確であることがわかりました。理系が長期的な視点で学部選びをするのに対し、文系進学者は、理数系科目が苦手、有名大学に入りやすいからなど現実的な理由が多かったとしています。
有名大学への入りやすさも、文系が理系より高いことも関係しています。私立大文系は入試科目が絞られている学部が多く、受験科目を意識し、自身の興味や関心以上に、現実的な選択をする生徒が多いと思われます。教育現場では理系離れが指摘されています。文系、理系を問わず、高校までの間に目的意識を持たせる教育を充実させることが重要です。
(2016年2月25日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)
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