京都大の研究チームが、マウスの生殖細胞が卵子に分化するのに必要な遺伝子を発見しました。マウスのES細胞からつくった生殖細胞に、卵巣内に多く含まれるたんぱく質の一種とビタミンAでできた試薬を加えて培養すると、卵子になる前段階の卵母細胞に変化することを発見しています。試薬を加えた後にはたらきが強まる遺伝子を調べ、ZGLP1という遺伝子を特定しました。
ZGLP1ノックアウトマウスでは、卵母細胞がつくられずに卵巣が萎縮してしまいます。
(Science 13 Feb 2020)
(吉村 やすのり)