50歳の時点での未婚を生涯未婚と言います。総務省は、2020年の国勢調査において生涯未婚率を算出しています。45~49歳と50~54歳の未婚率の単純平均を基に50歳時点の未婚率を計算すると、男性は28.3%、女性は17.9%でした。2000年の時には男性が12.6%、女性は5.8%でした。この20年間で価値観や家族観の多様化から、中年世代になっても独身というライフスタイルは珍しくなくなっています。
男性の3.5人に1人、女性の5.6人に1人が、生涯未婚ということになります。特に2000年代が生涯未婚率の上昇が顕著で、特に男性の1人暮らしが増加しています。介護が必要だったりする高齢者が増えれば、社会保障費の膨張につながります。単身世帯数の拡大にあわせた社会のあり方を考えなければなりません。
(吉村 やすのり)