海外の大学で学位を取った人は、留学経験がなく国内大学を卒業した人に比べ、就職後の年収が男性で平均70万円、女性で109万円多いことが明らかになりました。明治大の調査によれば、留学経験者の方が柔軟性や忍耐力が高まったと考えている人の割合が高いことも判明しました。留学は語学力だけでなく、社会人に求められる能力の向上にも効果があることが明らかになったとしています。
男性では、海外の大学で学位を取った学資留学者の現在の平均年収は645万円で、留学経験がない国内大卒業者の575万円を70万円上回っています。女性の場合、学資留学者の439万円に対し、国内大卒は330万円で、109万円の開きがありました。留学中の異文化体験や学習経験が意欲や考え方にも変化をもたらすと思われます。
(2015年2月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)