留学生の日本企業離れ

外国人留学生の日本企業離れが進んでいます。就職情報会社ディスコの調査によれば、来日中の留学生のうち日系企業への就職を志望するのは42%にとどまり、外資系志望者を下回りました。新型コロナウイルス禍で、学生時代、アルバイトなどで会話する機会が減ったこともあり、求められる高度な日本語力に不安を覚える人が多くなっています。
日本での就職を望むのは、留学生の約9割に上っていますが、日本にある日系企業を志望するのは42%で、前年から9ポイント減っています。一方で、日本にある外資系企業は、46%と前年より11ポイント増えています。コロナ禍で、日本企業の採用が減ったこともあり、業務によっては日本語力がそれほど求められない場合もある外資系の志望者が増えたと思われます。
78%の留学生が、日本企業に抱くイメージに、高い日本語力が求められることを挙げています。日本で就職する際、不安に感じることは、自分の日本語が通じるかの55%が最多でした。コミュニケーション力を過度に重視すると、多様な人材が獲得できなくなってしまいます。

 

(2022年10月7日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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