自治医大は、働く人が病気の子どもを一時的に預ける病児保育を利用しやすくするため、オンライン診療を活用した実証研究を始めています。国は、病児保育の利用には医師の診察が必要としており、通院や待ち時間などがネックで、オンライン診療により親の負担を軽減します。
病児保育は、子育てと仕事の両立を後押しする仕組みです。医療機関、看護師による対応が可能な保育所が、高熱などで登園・登校できない子どもを預かります。共働きが増え、仕事を休めない場合も多くニーズが高まっています。0歳~小学6年生が対象で、多くは小児科や保育施設に併設された専用スペースで看護します。
親は、現在普段通う医療機関が病児保育を行っていなければ、受診後さらに子どもを病児保育施設に連れて行かなければなりません。仕事に支障が出ることもあります。オンライン診療の仕組みが整えば、預けるまでの時間を1~2時間短縮できます。
(2024年11月14日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)