病児保育とは、インフルエンザや風邪などの病気にかかり、集団保育できない子どもを預かる施設です。病院や保育施設に専用スペースがある施設型とベビーシッターが自宅に行く訪問型があります。施設型は、自治体の委託で実施しているケースが多くなっています。病後児保育施設は、回復して症状は落ち着いているものの、集団保育が難しい子どもを受け入れるための施設です。
病児保育施設は利用の繁閑があり、安定した経営が難しいといった問題があります。病児保育施設は感染症が流行する季節などは予約が取りづらくなっています。一方、利用が少ない時期でも運営費用は発生します。そのため、病児保育や病後児保育をする施設が不足していました。都内では、病児保育施設の共同利用をすることにより、効率的な運営をする区が増えてきています。都立病院でも、開設する病児保育施設で近隣自治体の住民が利用できるようにすることにしています。
(2018年8月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)