がん患者のうち3割以上が、依願退社や解雇により仕事を続けられていないという調査もあります。病気治療と仕事が両立しやすくなれば、本人の経済的な自立を助けるだけでなく、企業にとっても働き手を失わないで済むようになります。厚生労働省は今年2月に病気治療と仕事の両立を後押しする企業のガイドラインを公表しています。
がんなどの難病による離職をせざるを得ないケースが増えています。今後は、患者の相談窓口を拡充したり、企業と医療機関の連携を強化したりするといった対策が必要となります。
(2016年10月25日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)