厚生労働省の受療行動調査によれば、入院先の病院に満足している患者の割合が3分の2に達していることが明らかになりました。診療内容やスタッフの対応などを評価する人が多く、患者確保のため、病院がサ-ビスに取り組んでいることがうかがえます。各病院は、病院評価機構によって機能評価を受けており、安心・安全・信頼と納得が得られる医療サ-ビスを提供すべし努力をしています。
この調査は3年に1回実施されています。入院、外来ともに、高度な医療を提供する特定機能病院など規模の大きな病院ほど、満足度が高い傾向がみられています。項目別では、診療内容や医師との対話、医師以外のスタッフの対応を評価している人が5~7割にのぼっています。不満を感じる項目としては、外来患者の27.4%が診察までの待ち時間、入院患者の14.5%が食事の内容を挙げています。
(2015年9月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)