厚生労働省は、医師の長時間労働を減らすため、手術に伴う業務などの一部を医師から看護師に移すことを促す方針を決めています。医師から手順書で事前に指示を受けた看護師が診療を補助できる制度の研修を見直し、麻酔や手術を受けた患者の管理を担える環境を整えます。研修施設を来年に指定し、2020年度から新たな研修を始めます。
国が定めた研修を受け、医師から手順書で指示を受けていれば、看護師の判断で医療行為ができるようになります。対象は国が決め、特定行為と呼ばれています。手術後の痛みの管理や血液透析など38行為あります。今回の見直しは、厚生労働省が検討を進めている医師の働き方改革の一環です。
(2018年12月21日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)