知っておきたい乳がんのこと―Ⅰ

乳がんとは
乳がんは女性にとって一番身近で若くても罹ることが多い悪性腫瘍です。罹患者数は年々増え続け、日本人女性の9人に1人が発症すると言われています。乳がんの最も多い年代は60代で、次が40代です。最近では70代以降での発症も増えてきています。
乳がんの7~8割は、その発生や成長に女性ホルモンのエストロゲンが大きく影響しています。初産年齢が高い、授乳経験が少ない、閉経が遅いなど、月経回数が多くエストロゲンにさらされる期間が長いほど、乳がんになるリスクが上がるのです。乳がんは、欧米では60歳代など高齢者の病気ですが、元々、日本人での乳がんの特徴としては、30~40代などの比較的若年層での発症が多いとされています。しかし、近年の傾向としては晩婚や少子化といったライフスタイルの欧米化に伴って、閉経後の乳がんが増えて高齢化が進んでいるのも最近の特徴です。
乳がんには遺伝的な要因も関係しますから、乳がん・卵巣がん・膵がんになった血縁者がいる人も注意が必要です。

(BRB Medical Salon Letterzine vol.6)
(吉村 やすのり)

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