短時間学習の意義

 文部科学省の調査によれば、小学校の75%が短時間学習を実施しています。読書や漢字・計算ドリルなど自主的な内容が多く、知識や技能の定着、生活リズムの改善といった効果を挙げています。学校教育について定めた学習指導要領によれば、小学校の授業を1コマ45分で計算しており、ほとんどの学校は45分授業をベースに時間割を組んでいます。しかし、指導要領は、授業時間は各学校において適切に定めるものとするとしています。必要な合計時間さえ確保することができれば、1コマを何分にするかは学校が自由に決められます。
 15分程度の短時間学習を取り入れる小学校が増えてきています。短時間学習の狙いは、集中力や学習意欲を高めることにあります。また主体的、対話的な学びの実現につながります。しかし、一方で、深い学びは短時間では難しいとの指摘もあります。

(2018年2月6日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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