禁煙外来の治療費

31日は第32回世界禁煙デーです。国は31日から6月6日を禁煙週間と定め、今年は東京オリンピック・パラリンピックを前に、2020年、「受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達をまもろう~」をテーマに掲げ、禁煙や受動喫煙防止を呼びかけています。
禁煙治療は、2006年から保険がきくようになりました。標準的な治療は、12週間に計5回通院するプログラムです。保険での禁煙治療には、初診料や再診料などのほか、ニコチン依存症管理料がかかります。ニコチンパッチや飲み薬であるバレニクリンの薬代もかかります。3割負担でニコチンパッチを使った場合は約2万円が目安です。
禁煙治療期間の12週間に、たばこを毎日1箱(20本入り、480円)分吸った場合、たばこ代は約4万円になります。禁煙治療に保険が適用されるには、ニコチン依存症と診断されることと、35歳以上の人は喫煙指数(1日あたりの喫煙本数×喫煙年数)が200以上であることなどの条件があります。残念ながら、禁煙に失敗してしまった場合、再び保険で治療を受けられるのは、初回の治療日から1年を超えた日からと決められています。禁煙外来はニコチン依存症の治療をするところですので、加熱式たばこの喫煙者も、もちろん治療の対象です。

(2019年5月23日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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