認定NPO法人ふるさと回帰支援センターによる2024年の移住希望地の都道府県ランキングによれば、窓口を訪れた相談者から最も人気が高かったのは群馬県で初めて首位となりました。2023年まで4年連続で首位だった静岡県は2位となりました。3位の栃木県、4位の長野県は前年と変わらず、5位に福岡県が浮上しています。9位の福島県(前年12位)、13位の千葉県(前年15位)、16位の兵庫県(前年18位)が順位を上げています。前年はランク外だった東京都は14位、神奈川県は17位でした。
群馬は生活費や教育費の割安感に加え、東京への近さや豊かな自然環境、災害の少なさなどが評価され、子育て世代の相談が増えています。静岡も東京へのアクセスや気候の良さなどで引き続き人気を集めています。栃木は住宅の割安感で20代の相談が増えています。年代別では群馬が50代以下、静岡が60代以上でそれぞれ首位でした。
移住セミナーの参加者の支持も群馬が最も高く前年に続き首位でした。移住者の暮らしぶりを紹介するワークショップなど多様な内容で年に57回催し、移住相談につなげています。2位の福島県も若い世代向けに多数開き、前年の8位から飛躍しています。

(2025年2月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)