立って会議や仕事をするスタイルが広がってきています。働き方改革の流れの中で、会議時間を短くして労働生産性を高める狙いで企業が導入しています。立つ時間を増やすことは会議時間の時短効果のほか、集中力の向上や健康増進といった相乗効果が見込めるとの声もあります。立って仕事をするスタイルは米国企業の間で先行しています。オフィス移転などに伴って導入する企業が増え、デスクワークの立ちスタイルが広がりつつあります。
オフィスでの座りすぎが、健康にも悪影響を与えます。成人が1日の起きている時間で、ジョキングなどの運動をしているのは5%程度です。座っているのが5割強と最も多く、家事などちょっと体を動かす時間は4割ほどです。足の筋肉が動かない状態が長く続くと、肥満や糖尿病、心疾患になるリスクが高まり、メンタルヘルスの悪化や認知機能の低下とも関係が深いというデータも出てきています。
(2017年11月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)