高齢化や核家族化が進み、お年寄り同士の老老介護は今後も増えそうです。高齢になると、誰しも体力が衰えます。介護をしながら家事をするのは大変です。全て一人でこなそうとせず、人の手を借りるべきです。配食や掃除など民間の家事サービスもあります。介護する人は、自分のことを後回しにしがちですが、自分の体調管理に気を配ることが大切です。
とにかく頑張り過ぎないことと、介護の悩みを抱え込まないことです。友人やケアマネジャーに打ち明けたり、支援団体の電話相談を活用したりして、自分の気持ちを聞いてもらうことが大切です。意識して自分の時間をつくり、趣味などで気分転換することも大事です。
介護を受ける人は、自身も悔しさや悲しみを抱えていたりします。その気持ちに時には寄り添い、少し緩やかに行動を促すことも、家族介護を長く続けるコツです。
(2020年10月15日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)