第68回日本生殖医学会学術講演会・総会で、金沢大学医薬保健研究域医学系産科婦人科学教授である藤原浩先生の会長講演、「胚シグナル機構の解明とその臨床応用」の座長を担当させていただきました。
先生は、これまで受精から胚発生に伴う生体内での一連の胚・母体間の相互応答のメカニズムを免疫機構に焦点をあて研究を重ねて来られました。長年の研究の結果、新規胚シグナルの候補分子として、絨毛外栄養膜細胞に特異的に発現するリーベリン分子を発見され、新規治療法の開発につながりました。
これまでの先生の胚シグナル機構の解明という莫大な研究の軌跡の一端を、若い研究者に示された素晴らしい講演でした。
(吉村 やすのり)