自動運転バスの走行台数ランキング

 自動運転バスの活用が広がってきています。2024年12月までに延べ89台が運行し、2年間で5倍となっています。都道府県別の1位は大阪・関西万博を契機に導入が進んだ大阪府です。運転手不足を背景に路線バスの廃止が相次ぐ中、住民の足を支える手段として期待が大きくなっています。都道府県別では、大阪府の14台が最多で茨城県の10台と続いています。

 日本バス協会の試算によれば、2030年にバス運転手は必要人員の3割にあたる3万6,000人が不足がするとされています。国土交通省によれば、2023年度の路線バスの廃止距離は2,496㎞と前年度の約1.5倍となっています。始点から終点まで全てレベル4の状況が整った路線ができれば、運転手なしで運行できます。

 しかし、車体が高価で運賃収入だけだと事業として成り立たないのが明らかになってきています。持続可能なビジネスモデルの確立が求められています。安全面の課題もあります。全国にある317台を総点検した結果、113台で不具合が確認されています。

(2025年10月18日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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